【スタプリ第41話のネタバレがあります。ご注意ください。】
スター☆トゥインクルプリキュア 第41話
「月よ輝け☆まどかの一歩!」
通常OP
映画予告オープニングも終わり、通常映像に戻りました。映画も劇場で観られるのはあとわずか、ということでなんとか時間を作ってもう一度観たいなと思っています。
薄々思ってはいましたが、オープニングの第一形態フワはもう最終回までこのままでしょうね、あれだけ動いてたら仕方ないかなぁ。
香具矢まどか
階段
まどかの方を見て何も言わない冬貴、感じ悪いですね 。
(今回、ちょっと冬貴に対して冷たいです)
この画像は、第9話で冬貴が「友達付き合いも大事だが、香具矢家の一員として成すべきことがあるはずだ」という言葉をかける前の所なのですが、まどかと冬貴の立ち位置が完全に逆になっているんです。
第9話時点では、ただ冬貴に従っていたまどかは階段の下。ひかる達に出逢い、様々な体験をした上で「自分で選びたい」と考え始めたまどかは階段の上。
まどかが「ずっと言われたとおりに動いてきた」冬貴の先を行っているかのようで、この演出に感動しました。
生徒会長
プリキュアにはなれませんけど…
こういうちょっとした所に今までのお話ネタ入れてくれるの、本当に大好きです!
涙目になる桜子に、つられて涙目になるまどか。いいですねぇ、青春って感じです。
桜子の涙からは、引き継ぎなどから前会長の苦労を知った上での感謝と尊敬、今まで頼っていた会長がいなくなるという若干の寂しさを感じます。
ひかるが「やっと一緒に…」と言っていた事から分かるように、生徒会も習い事もあり忙しいまどかが、一人で生徒会の仕事をこなすのは無理なはずです。
必然的に、生徒会の皆と協力して物事を成し遂げるという事になりますので、リーダーとしての経験を積むには最適だったと言えるかもしれません。
弓道
冬貴がやっていた事もあり、幼少期からやっていた弓道ですが、今回、第16話の那須ゆみかとの写真も出てきていました。
最初は、まどか回だからなぁ…と単純に考えていましたが、思い返せば第16話は「仲間の応援が自分の弱さに繋がっているのではないか」という迷いを断ち切る回でした。
今回、まどかが決めなければならない事は、もちろん「留学するかどうか」もありますが、根本的には「ひかる達と交友を続けるか」なんじゃないかと思います。
今回はピックアップされていたので生徒会、弓道の項目にしましたが、綱渡り回、アイスノー星と、まどかの成長に関する出来事はまだまだ思いつきます。
そういった経験を積み重ね、成長してきたからこそ、まどかは今回の結論に至っている…と改めて考えると感慨深いものがあります。
香具矢家
食事シーン
これからは本格的に留学に向けての準備だな
娘の様子の変化に気付かない冬貴に対して、何かに気付いたような表情を見せる満佳(みちか)、良く言えばバランスが良い家族ですね。
冬貴の野望
すべて、私に任せればいい
冬貴が宇宙開発特別捜査局での調査に必死になっていた理由は「成果を上げて中央に返り咲こうとしていたから」という事実が明かされました。
仕事が失敗続きで気持ちが沈んでいたのもあったとはいえ、それを娘に話すのはどうなの?と思いました。しかし同時に「香具矢の家に秘密はない」を実践しているという事でもあるため、冬貴の真面目かつ不器用という性格が読み取れます。
上から調査しろと言われれば、言われればなんだってする…言われたとおり動く、香具矢のためにずっとそうしてきた
私はこの言葉にかなり引っかかりました。今まで冬貴は「香具矢家は人の上に立つ存在」という事をまどかに言っていたのに、言っていた当人は上からの言いなりって矛盾してない?というわけです。
香具矢家は代々、人の上に立つのが定め…たかだが学校ごとで心を乱されている場合ではないぞ
こちら、第5話の冬貴の言葉です。
この言葉、当時は「私は人の上に立つ存在で、まどかもいずれそうなる」と受け止めていましたが、第41話を踏まえて考えると、まさかの「自分は(まだ)人の上に立てていない。しかしまどかには人の上に立つ存在になって欲しい」だったわけです。
自分が成し遂げていない事を、娘には実現してもらいたくて「自分が良いと思える方法」をまどかに教えていた…という所でしょうか。
個人的には香具矢家の騒動はこれで終わりではないと思っていて、もう1話くらい何かやってほしいなと思っています。欲を言えば冬貴がテンジョウに襲われてほしい。
学校
英語の授業
英語の授業で、ノートに書かれた文章は「London」まどかが授業をまともに受けてないなんてよっぽどだと思います。急に当てられても答えられるあたり、予習しているのか素の学力が高いのか。
ユニ
出番確保のためにちょこっとだけ出てきてポンコツ具合を披露したユニ、可愛らしいですね。あまりにも唐突で笑いました。学校に行ってないユニを出すにはこういう手段しかないので仕方ない。
観星中の月
月は、太陽の光を受けて輝く。私はどう進むべきか、これまで父の言うとおりに…
自分では輝けない、という事と「観星中の月」の関連付け、さらに来週のテーマであるえれなの進路についても触れていて、会話ひとつひとつに意味があって本当すごいです。
いや本当にまどかはいい仲間達に囲まれているなと思います。
水面の演出
©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第41話本放送より引用
どの自分が一番の笑顔になれるかで、進む道を決めればいいんじゃないかな
今回印象に残りやすい、水面の演出。まどかが水面に映った自分を見て考える所、えれなの水切りの波紋などが戦闘シーンにも回想として綺麗に回収されていました。
そういった静かな水面に対して、ガルオウガが出てきた時に湖全体が波立つ様は、ガルオウガの力の強さと、まどかの心の焦りも表現しているように感じます。戦闘が進むごとに波も激しくなっていって、この表現力に驚かされます。
あと、冬貴とまどかがよく会話しているショーケースも鏡のような役割をしているのでこれも一種の水面(というか自分を見つめ直すアイテム)ですね。
戦闘シーン
ガルオウガ
見る度に思うのですが、ガルオウガのワープ戦術かなり強いですよね。歴代を振り返るとプリキュア側で無尽蔵ワープができる子もいましたので強くは言えませんが…。
空模様
空模様が「晴れ時々曇り→完全に曇り→まどかの一撃で晴れ」とまどかの心情に合わせて変化していしていく様は見ていて爽快感がありました。特に最後の「自然に雲が晴れるのではなく、自分の力で雲を払いのける」っていうのが大好きです。
曇りの時も、完全に薄暗いわけではなく幾つか光が刺しているんですよね。
戦闘
フワは、私が守ります!
今回、ここから作画の雰囲気がガラッと変わりましたね。動きといい作画のタッチといいすごい戦闘シーンでした。こればっかりはもう観て、としか言えないですね。
特にエフェクトがすごすぎて、射手座セレーネアロー後や最後の一撃など、一時停止しまくりました。おすすめです。
ガルオウガと冬貴の共通点
自分を捨てる覚悟もないものが、私はダークネスト様に全てを捧げた、この身も、心も
単純ですが「上の命令は自分の意志で判断せず、絶対」という共通点です。もっとも、双方共に見も心も捧げているかと言われると微妙なところですが。
ガルオウガの言葉で冬貴の言葉を思い出し、思考が真っ暗になるものの、えれなの言葉でだんだん明るくなっていくのが良かったです。
自分の意志でなくとも(冬貴に従っていても)ガルオウガのように力(技術や経験)は得られるんですよね。それもひとつの成功の形だと思います。でもまどかは「自分の意志でないという後悔が残る」事を嫌い、自分で選ぶ事にしたわけです、強い子ですね。
私は、皆と一緒に笑顔でいたい。だから、私はもう自分に嘘はつかない!
私は~決めました!ではなく「もう自分に嘘はつかない」と言うことで「前々から留学は乗り気でなかったけど、冬貴に完全に従う道で間違いないんだと自分に言い聞かせて生活してきた」という事を表現しているの、うまいなぁと思いました。
セレーネの一撃
お父様、私は自分で自分の未来を決めます!
かっこよすぎる、格好良すぎる…。
冬貴に完全に従う事はやめる決意をした上で、冬貴に対する敬意や感謝は消えていないのがとても良いです。
そして、その決意の一撃を放つ際、冬貴が後ろに(横に)立っていて「お父様の教えがあったからこそこの結論に至った」感があって、それだけでも感慨深いのにその思いを矢に乗せて放つ…たまらないです。
冒頭の階段でも述べたとおり、まどかは冬貴より1歩前にいけたのかもしれないですね。
まどかの成長
はい、わかっていないからお父様に従ってきました。ですが、わからないからこそ、自分で見つけたいのです
これも、お父様のおかげです
この光の方へ一歩踏み出す演出…良いですよね。後述のバルコニーも合わせて、まどかが今回前に前に前進しているのがよくわかります。
私が甘かったのか…まどかは、誤った判断を…
誤りではないわ、これは成長って言うのよ
まどか自身が言っているように、生徒会も、弓道も、(結果論ですがひかる達に出逢った事さえも)全て冬貴の指示に従っていたから経験できたことです。冬貴に従ってきた事自体に間違いは無かったんですよねきっと。
飛躍するまどか
これは、一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である
この一文、まどかにとっては小さな一歩だけれど、これからまどかが成し遂げる事は人類にとって飛躍となる…そんな風に感じました。
最近よく見る「将来の姿をチラッと見せる」最終回になったりするのかな、なんて思いましたが、個人的には正直、恒例化してほしくない文化だったりするので複雑な気分です。
まどかが外に出るシーン、見た時に「とうとう外に…!」と思いました。このバルコニー、第5話の変身回、第9話の綱渡り回、今回のアバンタイトル…と、まどかが悩む度に出てくるのですが、今まで外に出た事は無いんです(ありましたらコメントください)。
まどかが「香具矢家の考え」に縛られなくなり自由に動ける、という表現に使うために今まで温めてきたのかと驚きつつ、正にぴったりの演出だと思いました。
次回予告
「進路が決まっていない」とバッチリ伏線を残したえれな回。なーんか家族と離れて暮らす事になりそうで私は不安です。笑顔の迷いってなんなの!!