スタプリ 第40話 本編 感想

【スタプリ第40話のネタバレがあります。ご注意ください。】

スター☆トゥインクルプリキュア 第40話
「バレちゃった!?2年3組の宇宙人☆」

いつも通りの学校生活

朝支度するララ

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

素敵です、ララ様。ですが、そろそろ学校の時間が
わかってるって、あとちょっとルン

ララの朝支度風景、とても可愛いです。動きが全てにおいて可愛らしい。センサーの形を気にしている所なんてサマーン星人特有ですよね。

何気なく描かれた「当然のように置いていかれるAIさん」も、ララの成長を思い起こさせてくれてたまらないです。

ララは「今日はどんな新しい事に出逢えるか」「クラスメイトとどんな楽しい時間を過ごせるか」って毎朝ワクワクして登校しているんだろうなと考えると、この後の展開が本当にきつくてきつくて、この時点で泣けてきます。

熱帯魚

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

今回突然出てきたロケット内アイテム、熱帯魚が気になりますよね。皆でペットショップに行って買ったのでしょうか。いろいろ想像できますね、ユニがつまみ食いしないかが心配になってきます。

恐らくこの熱帯魚「ネオンテトラ」だと思います。わざわざ出してきたという事はなにか今回に関係するのではないか、という半ば強引なリサーチによるこじつけがこちらです。

 

ネオンテトラの特徴

  • 性格は温和
  • 他の魚と共存しやすい
  • 群れで泳ぐ習性がある
  • 熱帯魚の中では環境の変化に強い

ほら、今回に関係…ありますよね!ありますよね…?

いつも通りの教室

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

いつも通りの朝支度、いつも通りの教室、勘の良い方やアニメ慣れしている方はわかってくださると思うんですが、ここら辺でめちゃくちゃ不安になってきますよね。

明らかに「これからこの日常が変わるぞ」っていう雰囲気を感じます。この温かさが怖い。

そんな「いつも通り」の風景を見せたあと、政府の高官まどかパパ(以下、冬貴)が写り、アバンタイトル(オープニング前のシーンの事)が終了。

ここまでの情報量で、なんと40秒なんですよね。プリキュアのすごい回はアバンからすごい、と昔聞きました。本当にそうだと思います。

変化した学校生活

ロケット

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

雑巾5枚使いで、重めな回に笑いを届けるプルンス(笑う所じゃない…?)

冗談はさておいて、やっぱりプルンスの存在って大きいと思うんですよね。今回なんてプルンスとアブラハム監督がいなければ笑い所は思いつきません。

子供たちをメインターゲットとしている以上、ずっと重い雰囲気でも飽きてしまうのではないかなと思います。

実際はわかりませんが、私の知る限りプリキュアは映画や各重めの本編に笑い所を入れてきているので、意識しているんだと思います。

 

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

レーダーによる補足をと、目を光らせていましてね

ロケットの配置で、ひかる達の位置を影にする事で不安感が増していました。そこで満を持して冬貴の登場。まどかのオークション回や、遼じいとの舌戦を思い出させるかのような手口で、ララにカマをかけてきました。オヨ…。

皆が動揺する中、その手口を見抜いたユニ、さすがは怪盗ブルーキャットです。レインボー鉱石でレーダーを誤魔化せるという設定は今回突然出たものではなく、第19話からの設定ですね。

クラスメイトとの関係性といい、本当にスタプリはどこから準備してたんだってくらい後からいい感じに繋がりますよね。

トゥインクルイマジネーション

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

てっきり冬貴が勘付いて動き出した事に対応してアブラハム監督が出てきたのかと思いきや、偶然ララの報告と噛み合っただけなんですね、期待してたのに…。

「一難去ってまた一難」という初代オマージュっぽい言葉を残して何をしにきたんだかって感じです。

自分が見つけたわけでもないのに報告してドヤ顔してるララが可愛いです。ドヤルン。

ララの放課後

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

すごい寝相のプルンス(どうなってんのあれ)に笑いました。以前から伏線はありましたが、今回でララはスターカラーペンダントの力で文字は読めない事が確定しました。

ララが努力家である事がより一層補強されましたね。そしてわかりやすーく、地球についての本。いい…

桜子に近付く冬貴

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

怪しい、すごく怪しい。そしてこの斜めっぷり。

旧生徒会長(現在引き継ぎ中)の父親という武器を使い、姫ノ城桜子に近づくとは…おのれ冬貴。ユニの登場に驚いていた所から考えると、恐らく冬貴はララの周りの人物を徹底的に洗い出した後、桜子に近づいたのではないかと思います。さすが、用意周到ですね。

 

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

皆さん、授業が始まりますわ

いつもと雰囲気が違う教室に困惑する、ひかララに対して、うまく誤魔化したように見える桜子ですが、先生も来ておらず、どう考えても授業が始まるようには見えません

いつもの桜子の様子から考えると、相当動揺している事がわかりますし、光と影で不安感がどんどん増していきます。

 

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

皆、どうしちゃったの?なんか今日変だよ、ララがなにかしたの!?
以前、意識を失って、目が覚めると羽衣さんと星奈さん達がいらしたわ

目に涙を浮かべて皆に問いかける ひかるが痛々しく、涙が出てきます。

いかに政府の高官であろうと普通のタレコミでは、桜子やカルノリはララが宇宙人だという事を真に受けなかったのではないかと思います。

ただ、周辺の噂(桜子は生徒会長なのでその辺の情報がたくさん入ってくるはず)に加えて、桜子、カルノリ自身が思い当たる節があり、疑いに疑いが重なり、繋がって(繋げて)しまったという感じですね。

普段からUMA、宇宙人の事について熱く語っている ひかるが近くにいる事さえも関係してくるように思えてしまいます(まぁ、実際その通りなんですが)。

涙の理由

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

あなた、羽衣さんに操られているのではなくて?

度々思うのですが、ひかるの声の震え方(かすれ方)が本当に良い演技だと思います。ひかるの感情がビシバシ伝わってきます。

この時のララの涙は、誰に対する涙なんでしょうね。「自分が分かりあえたと思っていた友達が本当はそうでなかった」という悲しみより「自分のせいでひかるが居場所を失ってしまった」の涙が強いような印象を受けました。

図書室とララ

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

本を読みたくて、頑張って字を勉強したルン
皆の事は、わかったつもりだったルン

字を勉強した理由が、学校の勉強のためでもなく第1話でひかると出逢った時の言葉をずっと覚えていて、それを実践しようとしていたという事ですね。今、今このタイミングでそれを持ってくるか、ずるい…。としか言えないです。

 

地球人からしたら、異星人ルン
違うよ、異星人とか地球人とか関係ないよ。だって!ララは、ララだもん…

このシーン、よく見るとララの下に本が置いてあります。ララはこの状況下でロケットに帰ってAIに質問するのではなく、自分の力でどのような事ができるか、地球人はどんな考えなのかを調べたのではないかと思います。

ここで第2話の「ララちゃんはララちゃん」ですよ、ひかるは出逢った時からずっとララを「サマーン星人」としてではなく、「ララ」として接しているんですよね。

戦闘シーン

カッパード

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

歪んだイマジネーションが大豊作だ

本当は疑いたくない、でもララを疑う理由は揃っている、そんな絶望的な展開の中、颯爽と(露骨に)現れるカッパード、今日の日ほどカッパードの出現に感謝したことはありません

このままの状況が続くとクラスメイトも、ララ達も辛く、誰も幸せになりません(2年3組なら自分達の力で解決してくれそうな気もしますが)。

そういえば冬貴、UFO思いっきり見てるんですが、カッパードは「歪んだイマジネーションを吸う」ので、歪んだイマジネーションに関連する記憶が飛んでしまうんですかね。

歪んだ考えを取り除いてくれるって、あれ、それっていい事じゃ…。

カッパードとララ

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

異星人どうしが分かり合えるはずなどない!
そんなことないルン!皆、良い子ルン!私に優しくしてくれたルン!

カッパードとララが話を始めるわけですが、この時点でララは「この怪しいカッパみたいな宇宙人」と知り合いだとクラスメイトから思われるわけです。そしてカッパードの口から「サマーン星人」という単語が出て、ララが異星人である事が確定、もう言い逃れはできなくなります

そんな中、自分の擁護ではなく「クラスメイトは良い子で、分かり合える」という事を反論するララの真っ直ぐさ、優しさに感動しました。ララが良い子すぎる。

日直、ハロウィン、と楽しかったクラスメイトとの出来事を思い出しながら、確かに、確かにあの時は分かり合えていたんだと、そういうララの感情を感じます。

私、いち視聴者から見ても、ララは2年3組の一員として、分かり合っていた、そう思います。

しかし、そうは言っても今回の一件でララは「自分は分かった気でいたけど、分かってもらえてはいなかった」と考えてしまっています。そこでこの言葉です。

 

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

わかってもらえなくても良いルン、私のことは(くっ)わかってもらえなくても。私にとっては大事な友達ルン!

私のことは…の後に一度止まる演出が、演技が、もう最高でした。こうは言ってみたものの、理屈ではそう自分に言い聞かせているものの、やっぱりララは皆と分かり合いたいんですよ、でもそれを押し付けたりしない。ララはもう立派な大人だよ…と言ってあげたい。

変身

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

ルン!?ひかる、皆の前で変身したら
それでもいい、だって私はララの友達だから!

ここまでのララの言葉ひとつひとつに心を刺され、私はもはや瀕死状態なのですが、さらにこれです。この状況で「ひかるが皆から疎外される事」を心配するんです。

もうなんなんですかね、この状況でララは自分だけ変身して、ひかる達をかばって学校を去るか、ひかる達と学校では距離を置くか…そんな事まで考えていたという事でしょうか。(上記「涙の理由」でひかるへの心配が強いのではないかとした理由がこれです)

それに対するひかるの答えも、最高です。深くは語らず「ララの友達だから」、理屈は単純ではあるけれど、彼女達にはそれで十分な理由なんです。

 

皆、ありがとうルン、変身ルン!

フワがワープを使いこなして(便利だな…)全員揃い、ララの掛け声で変身、もう最高に熱い変身です。

2年3組のイマジネーション

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

歪みをいただくぞ、愚かな地球人共!

変身してとりあえずノットレイと戦い始めたスター達ですが、この時点では「結局どっちが敵か味方かわからない」状況でした。どちらも敵という展開も考えられるわけです。

 

わからんな。なぜお前が地球人を守る
確かに私はサマーン星人ルン、でも、私は…私は2年3組羽衣ララルン!

ここで、皆の前かつ自分で「サマーン星人」という事をはっきり言い切ったのも大きいと思います。そして変身した後に、「2年3組羽衣ララルン!」という力強い名乗りですよ、異星人かどうかは置いておいて、自分は2年3組のクラスメイトなんだと。

 

歪んだイマジネーションが、全て消えているだと!?

少し前まで「大豊作だ」とか言っていたカッパードがクラスメイトのイマジネーションを吸えない展開、クラスメイトから「ララへの不信感」がなくなった事がわかりやすく、本当に良かったです(そこで冬貴が対象になるのは少し笑えますけど)。

弓武器(イマイチではない)

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

まどかの父で、弓道をしていた事もあり弓武器でした。なんとなくですが、この先冬貴はテンジョウにも歪んだイマジネーションを利用されそうな気もしますね。

広範囲の攻撃に対してクラスメイトを守れるのは盾属性があるミルキーだけというのも熱いですね。なんでこんな展開思いつくの…

ララのトゥインクルイマジネーション

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

皆はありのままの私を、サマーン星人の私、プリキュアの私、地球人の私、私は私のままでいていいんだって…!皆が認めてくれたルン!
私は、私らしくいたいルン!

今までサマーン星人な事を隠して接していたわけですが、その事情も全て含めて、2年3組は「ララ」を受け入れてくれました。まぁ、ひかる達はもっと前からララのことを認めていましたけどね(?)

今まではひかる達だけがララの交友範囲だったわけですが、こうやって輪が広がっていく様を見るのはとても嬉しいです。本当に2年3組が温かいクラスでよかった。これからもひかララを頼むぞ…

 

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

トゥインクルイマジネーションフワ!

あっ、フワさんによるとこれはトゥインクルイマジネーションだそうです。

冬貴

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

羽衣さんは、異星人などではありませんわ。私達のクラスメイトです
皆さんの言う通りです、ララは私達の友人です

懐疑的になっていたクラスメイト達は口を揃えてララをかばい、娘にも強めに釘を刺され、なおかつ自分は意識を失っていて記憶がない。

いやいや、実際ララ視点ではこれ以上ないめでたしめでたしですが、冬貴からしたらより一層疑いが強くなったと思います。

なんだかんだいって冬貴も「地球を外敵から守りたい」という思いがある人ですからね(プリキュアの資格があるともいえる)。彼には終盤の熱い展開、期待しています。

サマーンの挨拶

©ABC-A・東映アニメーション スター☆トゥインクリキュア 第40話本放送より引用

素性を明かした事により、サマーンの挨拶をクラスメイトとすることができました。この触覚タッチ、今回は「その人と分かり合う」の記号になっていたんじゃないかと思います。図書室でひかるといた時も触覚タッチでしたし。青春でプルンス…。

プリキュアにおけるララのボジション

今回で改めて思ったのですが、ララの存在ってプリキュアにおいてかなり珍しいポジションだと思います。

程度の差はあれど、基本プリキュアはピンクキュア(俗に言うブラック家族)が中心となり、チームができやすいです。

そんな中スタプリは、本編全体を通して「ララの成長物語」という節が強いように感じます。私の語彙力ではうまくは言えないのですが、「ひかるが主人公、ララがヒロイン」というより「ララが主人公でひかるがヒロイン」の方がしっくりくるという感じでしょうか。他プリキュアでは主人公ってやっぱりピンクキュアだと思うんですよね。

次回予告

留学は決まっています。ですが…

ですが…なんなんでしょうね、まどかのプリキュア問題は置いといて(うやむや)、留学問題にがっつり切り込んでいくみたいです。

正直今回が重すぎた故、次回が軽く感じられるレベルですが相応に重いはず、覚悟していきたいと思います。

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