ヒープリ 第27話 本編 感想

【ヒープリ第27話のネタバレがあります。ご注意ください。】

ヒーリングっど♥プリキュア 第27話
「気球よ飛んで!アスミとラテの熱い想い」

熱気球グランプリ

熱気球

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

今回の舞台、熱気球グランプリ!
現実世界では「熱気球ホンダグランプリ」という名前で開催されているようです。劇中に出てきた「TONDA」の気球はその影響もあっての事なのでしょう。

放送日の午後、演出の三上さんが「ホンダの方や熱気球運営機構会長の方に協力していただいた」というツイートをされていました。そのツイートから考えるときっと専門的な、細かいところまで配慮された映像となっているのでしょう。

熱気球の知識が全く無かった大人の私が、あたかも体験会を見てきたかのように感じている(実際はもっとすごいのでしょうね)わけですから、この27話を観て熱気球に興味を持った子たちが沢山いるのではと思います。

プリキュアが専門的な描写にこだわるのはこれが初めてではなく、最近だと弓道(スター☆トゥインクルプリキュア)とか、バイオリン(Go!プリンセスプリキュア)とかがあったりします。

ふんわりとした「こんな感じだよね」ではなく、しっかりした知識に支えられた描写。魅力のひとつだと思います

(そんな中大変申し訳ないのですが)プリキュアファン的には左側のスター☆トゥインクルプリキュアのプルンス気球とロケット気球の方に気を取られっぱなしでした。ファンサービスありがとうございます!

ぶっちゃけ気球のコントロール方法なんて知りませんでした…風の流れなんて読めるんですね。

花寺家

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

だって嬉しいんだもん、こうやって皆でお出掛けするの

初見の時はそこまで気にしなかったのですが、これ「のどかの病院生活が長かった」事を思い起こさせるための言葉ですよね。ここからして終盤の例のシーンの伏線になっているの、ずるいです。

「何でも初めての体験で嬉しい」アスミと「普通の事ができるのが嬉しい」のどか、意外と似た者同士なのかもしれませんね。

興味を持つアスミ

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

熱心で夢中、それは好きという事ですか
そうだね、好きってことだね

まだ種類は多くありませんが、相手の言葉や雰囲気を読み取って自分の学んだ感情に当てはめていて、アスミの成長がわかります。実践編って感じですね。

「そうだね」って言われた後に「だよね!合ってた!」みたいな顔をしているのがめっちゃ可愛い。自分で答えを見つけられた事が嬉しいのでしょうね、癒やされます。

 

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

アスミが完全に自分の感情で相手の「好き」を想像しているのが面白いです。

パンケーキより優先するという事は、自分がパンケーキに感じている「好き」より強いという事!よーし応援するぞ!といった具合に至極単純な理由でめっちゃ張り切っていて微笑ましいです。

応援

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

むむむ…です
なんでしょう、この気持ち。なんとも言えない、この…

普段冷静なアスミが大声を出して応援しているのは意外で驚きました。

全力で応援したからこそ、自分のものではない「負け」に悔しさを感じたわけですね。

 

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

どうして、大好きな気球がうまくいかなかったのに、先程ハハハと笑ったのですか
諦めの笑い…かな

普通、こんな事聞かれたら気分を害しちゃいますよね。アスミの質問があまりにもストレートなので、つられて正直に思っていた事を話してしまったのかもしれません。

でもそれが前に進むきっかけにもなっています。悔しさを感じていてもその感情が何なのかまだわかっていない、アスミだからこそできた役割なのではないかと思います。

アスミと風

今回、アスミの心情に合わせて色々な風が吹いていましたね。

気球に対する熱心さに心を動かされ始めたときの「そよ風」、全力で応援すると決めた後の「疾風」、悔しさを感じたザワザワした気持ちは「風で揺れるススキ」で演出していました。

気球も風が不可欠な乗り物ですし、アスミが風由来の存在な事を全力で活かしていると思います。こういう演出、大好きです。

アスミ参戦!

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

私は風を読むことができるのです!

でしょうね!風から生まれた存在だもんね!なんなら自分の力でも風を吹かせる事ができるので実質ズルじゃん!

…と思ったのですが、車に乗っている時から鳥を見ていたり、トンボの様子を観察していたりと、思ったよりフェアに風を読んでいて「ずるい考えを抱いた私が悪い子です…」ってなりました。

 

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

この風は、この後あちらのターゲットに向かいます!
了解!

ここで完全初心者、見ず知らずの部外者を信じられる強さっていうのも格好良いなと思いました。

結果、アスミの言う通りの風が吹いて良い成績が出る…!という瞬間でのビョーゲンズ出現。投げる動作をしていない事や、後の言葉からしても無効試合になってしまったのは明らかです。

ちゆの陸上回といい、ヒープリはイレギュラーがあった試合は成立させないけれど、本人の心情が変わって前に進める…というのを意識している気がします。

ビョーゲンズ

グアイワル

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

透明な水、黒い水、黒くなった!

この前大量にメガパーツを採取していたグアイワルですが、よくわからない実験結果を基に「沢山のメガパーツを使えばメガビョーゲンが強くなるのでは!?」と結論づけていて、(言い方悪いですが)思考の幼稚さに可愛さを覚えるレベルです。

懸念していた自分に使って巨大化…みたいな流れはしばらくなさそうで安心しました。

ダルイゼン

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

シンドイーネ、自分の宿主って覚えてたりする?
覚えてるわけないじゃない

グアイワルに癒やされたと思ったら、またとんでもない設定入れてきましたね。こんな事言うってことはダルイゼンの宿主は、のどかで確定みたいなものじゃないですか。

オープニングの意味深なカットはそういう…って思ったら次回予告ですよ。この話はまた次回しましょう。

戦闘シーン

メガビョーゲン

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

いつもよりめちゃめちゃ強そうじゃん!

落とされたTONDAの方は本当に不運としか言えないです、無事でしょうけど…。

沢山のメガパーツを使ったメガビョーゲンは、新技を使わないと倒せない…!みたいな極端な強さはありませんでしたが、アースが1人で無双できない、(超万能)氷のエレメントボトルを使わせないあたり強敵である事に違いはないなと思いました。

敗因も気球を基にしたせいで風に振り回される、という結果だったので素材によってはもっと苦戦しそうです。

アースの風のリングな感じ、スイートプリキュア♪を思い出しますね。同じ楽器ですし。

全世代が揃うオールスターズがこれから先実現するならアースは楽器(&追加戦士)組に所属するのでしょうね…観たいなー!

4人同時変身

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

(おそらく)おもちゃの販促の関係で長らく3人+アース変身バンクでしたが、とうとう4人同時変身が流れました!前回のサプライズ作戦もあって、アースがだんだん他3人に溶け込んできた事を表しているようで、嬉しくなっちゃいます。

空気のエレメントボトル

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

久しぶりに新しく空気のエレメントさんが登場しました。

ぶっちゃけ新しいエレメントボトルを入手した事より、よくわからないズレが解消された事の方が衝撃的でしたが…。

平光ひなた

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

そろそろ、売り物になりそうだよね!
ワンダフルパンケーキ、ひなたバージョンだよ!

今回はアスミの活躍に隠れがちですが、ひなたも随分な伏線を張っていますね。獣医、カフェと次々家族の仕事を手伝って身につけている感じがあります。

特に今回なんかパンケーキひなたバージョンなんて作っちゃって、自分のカフェを持つのも時間の問題かもしれません(言い過ぎ…?)。少なくとも自分の進路に悩む回は来そうです。

個人的には家族の仕事じゃない新しい天職を見つけてほしいなーなんて思っています。

例のシーン

©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第27話本放送より引用

そうだ、キュアグレース、お前を使って育ててみるってのはどう?

次回に繋がる問題のシーン。プリキュア状態だというのに即戦闘不能で倒れ込む様子は、身体的にもかなり負荷がかかっている事がわかります。

オープニングのカットといい、口癖似てる件、顔べちゃ事件、今回の宿主発言といい、前々から関わりの深い2人なのでなにかあると思いましたが、まさかこんな形になるとは…。

とりあえずビョーゲンズ側が負けるのはほぼ確定だと思うのですが、撃退とするのか浄化(消滅)とするのかが気になる所です。

宿主発言を真に受けるとしたら、ダルイゼンはのどかからしたら大切な色々な物を奪った張本人なわけですから、和解は流石に不自然なので浄化(消滅)あるのみ、なのではないかと思います。

しかし、プリキュアでそんな展開があるかと言われると実現しなそうな気がしますし…シリーズ構成の方の手腕に期待するばっかりです。

次回予告

なんかすごい展開ですね、黙って次回放送を待ちます。

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