トロピカル～ジュ！プリキュア 第17話のゆるーい感想です！
トロピカル～ジュ！プリキュア 第17話
「人魚の奇跡！変身！キュアラメール！」
前半パート
あとまわしの魔女
©ABC-A・東映アニメーション トロピカル～ジュ！プリキュア 第17話本放送より引用
やる気のない人間達でいっぱいのあとまわしの世界を作るのだ
決めるのもあとまわしで大丈夫、ゆっくり考えるがよい
「ローラの答えを聞くのもあとまわし」と、あとまわしを徹底している魔女様に心の中で拍手を送りつつ、暗い展開でスタートだなーって思ったら、ローラが落ちていくのはコミカルな演出で面白く、流石のバランス感覚です。
この器がやる気パワーで満たされた時、愚者の棺の力が解放されます
器に収納されてしまったということは、前回の漁師さんのやる気パワーは戻らないままなのでしょう。
やる気の塊みたいなまなつでさえ立ち直るのにあれだけ苦労したわけですから、一般人が立ち直るのは1ヶ月とかそういうレベルで時間が必要なんじゃないかなーなんて思います。
ここで新しく「愚者の棺」というワードがバトラーから明かされ、「棺」というめちゃくちゃ気になる単語が出てきました。
単語からは中身の有無を判断できないのですが、いくらあとまわしの魔女であろうとも永遠に寝たいからって棺に入ろうとしているわけではないでしょう。
となると「過去に封印された何かの力を復活させる」と考えるのが順当なのですが、ここでこんな疑問が湧いてきます。
「力が封印されているだけなら、棺って単語は使わないのでは？」
力だけなら箱でも、それこそポッドでも何でもいいはずなので「封印されている何かには人格がある」という結論に至ります。
関係ありそうなシーンを見返してみると、あとまわしの魔女は6話で「やる気パワーが満たされた時、世界は”私”の思い通りになる」と言っていて、やはり力を欲しているとわかります。
「力を欲している魔女」「何かを解放しようとしている執事」の目的が微妙に噛み合っていないわけです。
バトラー黒幕説、十分ありえると思います。いったいどーなるの！！
船上での戦闘
めっちゃ細かいところなんですけど、船に着地する時のサマーの靴、弾力の表現が物凄いのでぜひ注目して見てみてください。
コマ送りで見たあとに普通に流すと「こうやって見えるんだ、アニメすご…」ってなります。
残った3人でゼンゼンヤラネーダを2体動時に相手にするわけですが、ローラがいないのでやる気パワー回収ができないので浄化できず、持久戦になります。
助けに行ったサマーは足止めされ、ローラを助けに行ける人が誰もいないという詰み状況ができてしまい、もうローラが自分で脱出するしかありません。
こういう事の運びのうまさ、流石です。
vsチョンギーレ
決まってる、友達だから！
そう思ってるのはお前だけかもしれないぜ？魔女様はあいつに、人間になるのと引き換えに仲間になれって取引を持ちかけたそうだ。お前ら、裏切られるかもよ？
そんなことない！ローラは絶対そんな誘いには乗らない！
意外ですが、水中での戦闘も、あとまわし陣営と直接戦闘するのも今回が初めてですね。
ヌメリーは陸上水上どちらでも戦闘が難しそうですし、エルダは戦闘するなら水中ですがあんまりイメージ湧かないです。そうなると直接戦えそうなのがチョンギーレしかいないのも理由のひとつなんじゃないかなーと思います。
ローラが人間になりたがっているかも、と知りつつ「そんなことない！」と即反論できるサマー、それに応えるようにローラ側も魔女の誘いに迷う素振りさえ見せないローラ、お互い信頼感の表現がアツいです。
ローラの脱出作戦
なんとか脱出して、アクアポッドを取り戻さないと！
繰り返しドアを叩いた跡が腕に残っていて痛々しいですが、大人しく助けを待たずになんでも行動するのはいかにもローラらしいです。
落ち込みそうになった時に16話で皆でしたネイルが勇気をくれる描写がもー最高です。これだけで泣きそうになっちゃう。
ここで！どんなシリアスも面白シーンに変える秘密兵器くるるんが登場！！最初は何事かとびくびくして見回すローラも可愛いです。
入っていたはずのアクアポッドは魔女の部屋にあるので、どこかのタイミングで外に出たか、無警戒でアクアポッドから「くるるん？」とかして魔女に見つかって牢屋行きになったのでしょう。
くるるん、外に出て地下室の鍵を取ってきて
ローラのお願いをちゃんと理解して鍵を探してくれていて、とうとうくるるんが役に立つ時が！と思いきや、ちゃんと(？)失敗していて笑っちゃいました。
お腹が鳴った事でバレたわけですが、タイミングが丁度エルダが「貝がらクッキー」って言った時だってTwitterで見かけて確かに芸が細かいなーって思いました。
この連行されている時のくるるんの顔、本当に何も考えてなさそうで可愛いです。まぁペットですから…。
くるるんが成功したら良し、失敗してもバレた事を逆手に取って脱出できる、といった完璧な作戦でローラの地力の高さがよく分かります。
あとまわしの魔女
なぜ私に逆らう、人間にしてやろうと言うのに
人間にはなりたい。でも、あなたの力は借りない！
私の願いは、私が叶える！！
数々の演出で描かれてはいましたが、ローラが「人間になりたい」って直接言ったのはこれが初めてです。
魔女という外乱があったとはいえ、ここではっきりと口に出来たことはローラにとって決心の現れになって、今後の力強さに繋がっていったのだと思います。
どうすれば人間になれるか全くわかっていないのに「私の願いは、私が叶える！」って言い切れるのが格好良すぎます。
逃しませんよ、人魚さん
ここだけ見ても他のあとまわし勢と比べて戦闘能力高めな気がしています。バトラー黒幕説、十分ありえます…。
後半パート
ローラの夢
あれ、さっきまで魔女の屋敷にいたはずなのに
そっか…みんな夢だったんだ、良かった
夢といえば、心の奥深くの感情、本心を表すもの。
夢の中のローラが、心の奥で一番願っている自分の姿が「人魚」ということは、「ローラが今一番したいこと」は「人間になることそのもの」ではないとわかります。
じゃあ「ローラが今一番したいこと」は何か、ですが夢の内容を見れば一目瞭然「まなつ達と、もっといろいろなことを楽しみたい」以外に考えられません。
まなつ達ともっともっと楽しく過ごしたいから、そのために人間になりたい。これがローラの人間になりたい理由の本質だと思っています。
なので、人間になるためにまなつ達を裏切る、なんて微塵にも考えないのはもはや当然って感じですね。
皆で楽しそうに、一緒に部活をしている姿が本当に尊く、眩しい笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになり涙が出てきます。
「なかよしのうた(インストver)」も涙腺を崩壊させる大きな要因で、ぶっちゃけこれ流れただけで泣き出すレベルです、ほんとに。
くるるんが、あなたを助けてくれたのです
なんと、くるるんが大活躍したという衝撃の事実が明かされました。
あとまわし邸とグランオーシャンがめっちゃ近いか、くるるんの不思議パワーでワープしたのどっちかだと思いますが、くるるんにそんな力…ないよねー、きっと。
ローラがその後サマー達と合流したことも考えると、グランオーシャンと今回戦闘になった船、つまり人間界とそこまで離れていないとわかります。
プリキュアに変身できて、水中を移動できるなら結構気軽にグランオーシャンに遊びに行けそうで楽しみです。あとお別れもないといいな。
ねぇ、女王様は私に何をさせたかったの？…次はどうすればいい？
あなたは、どうしたいのです？
プリキュア名物「あなたは、どうしたい？」来ました！！
今、ローラがまなつ達と一緒にいる理由は「女王様の命令で、女王候補としてプリキュアを探していたから」なわけで、極端に言えばローラの意思ではありません。
ましてや当時、女王になれるならプリキュアだって捨て駒にするとまで言っていたくらいなので「まなつ達と一緒に過ごす」は主目的でなかったことは明らかです。
…だからもう、人間の世界に戻らなくても構いませんよ。女王候補として、立派に役目を果たしたのですから
良かった。ありがとう女王様。だけどね、私、あの子達、私がいないとダメだからだから、私は戻る
私は…でネイルを見る動作を挟んでいるの、本当ありがとうございます制作陣の方々！！最高です。
身も蓋もない言い方をすれば、やる気パワーを回収できるのはローラだけなので本当にローラがいないとまなつ達はダメなんですが、そういうことじゃーない。
プリキュアを捨て駒と思い続けているなら、ここで人間界に戻らない判断ができますし、そうすれば人魚にとって暮らしやすいグランオーシャンで、女王になるための勉強に力を入れられます。
でもそうしなかったのは、1話から17話に至るまでに「捨て駒」から「大切な友達」へと変化していったからなんだよなーと思い返すと感慨深くて涙目になります。
女王様、私、まなつともっと一緒に遊びたい。さんごとコスメの話もしたい、みのりと人魚の物語の事も話したい、あすかと一緒にゲームもしたい。皆と一緒に、部活もしたい！もっとずっと、まなつ達と、みんなと一緒にいたい！
それが私の、今一番したいこと！
その思いがあれば大丈夫。お友達が待っていますよ
女王様の「お友達」という表現が、チョンギーレの「友達と思っているのはお前だけかもよ？」に対する綺麗なカウンターになっていて惚れ惚れします。
この時ローラは「まなつは友達だから」ってわざわざ言ったわけではありません。
つまり、まなつ達やローラにとってはもう当たり前すぎて改めて言うまでもなく、更には外から見ても「大切な友達同士」であることに間違いないってことです。
まぁ「かもよ」って言い回し方からも、チョンギーレも薄々感じていたんじゃないかなーって思っています。
合流
早く戻らないと、きっとまなつ達が心配してる。
戻ったら、前よりももっともっとまなつ達と仲良く部活して、毎日目一杯トロピカって
16話で、悩んでいたからとはいえ「部活なんて…」って言っていた子が、こんなに前向きに皆のもとに戻ってきたところで全員が変身解除です。
ずるい、見せ方が本当にうますぎます。
楽しそうな日常の夢を見せつけられた後です、なおさらもう戻らない日常を突きつけられているようで胸が苦しくなります。
視聴者的には、息ができないまなつを早く陸に上げてほしいんですが、人魚からするとあんまり危機感わかないのかもしれないですね。
キュアラメール変身
許さない、まなつを、皆をこんな目に合わせて、絶対に許さない！
楽しみにしていた、大切な日常が目の前で壊された(壊されそうな)わけですから、ローラの怒りは順当で、めちゃくちゃ共感できます。
唐突とは言わせない、何話もかけて描いた文句なしの変身って感じです。アツい。
はい、なんなんですかこの美少女！！とうとう人間の姿になれましたね、よかった…！
耳があるだけで新鮮というか別人に見えてくるのに、なんと足もあるんです。
人間になったから当たり前と言われればそうなんですけど、その当たり前の壁が物凄く高くて悩んでいた子ですから、その気持ちはもはや想像がつかないです。
水中での機動力があるみたいなので、人魚感はそのままにピンクとオーシャンブルーの組み合わせのカラーリングも美しく「もう変身バンクをコマ送りで見てください」としか言えないです。
目のところは女王様っぽいですし、ローラの憧れの全てを詰め込みました！って感じでもう最高です。
ローラなの？
プリキュアになれたんだ
よーし！ローラがプリキュアになってくれれば、百人力だ！
まなつ達が無事目を覚ましてくれたので、復讐の戦いにならなくて本当良かったです。
プリキュアなのでそんな展開にはならないはずですけど、最近はちょっと怖いのです。
ラメールのホッとした顔から、絶対許さないってキリッと怒った顔にシフトする様がめちゃくちゃ格好良く、変身アイテム購入を決意しました。
ここで皆「ローラ(ラメール)に足がある」という事に気付いて驚いても良いはずですが、余裕がないのか、目の前に集中しているので特に気にしていないっていうのも面白いです。
それだけギリギリの戦いだった、とも言えるでしょう。
こっちは私に任せて
オーライ、それじゃこっちは私達が
この「そろそろ決めちゃう？」っていう余裕のある感じが、もう何年も背中を預けて戦ってきた歴戦の仲間同士にしか見えないです。
ラメールがする攻撃がまず足技である「キック」なのがまーたたまらないです。
思わず「ローラはいざという時に、手が出るのが先か、足が出るのが先か」なんて考えちゃいました。きっと足かな。
ローラの浄化技
プリキュア・くるくるラメールストリーム！
ビクトリー！
ん？くるるんラメールストリーム？？
人魚姿だと絶対にできない、足を強調したビクトリーではしゃいでいるのがまた可愛いんです。
エピローグ
ローラと人間の姿
ローラ、足！
私、人間になれた！
うん！
やったー！！！
泣き出しそうな顔からの満開の笑顔、そのまま海に飛び込みそうな勢いのはしゃぎも最高、もう最強です。
ここまでダラダラとローラの心情とかを書き連ねてきたわけですが、この笑顔が見られるなら細かい前提とかぶっちゃけどうでもいいです。楽しく暮らしてほしい、私の立場から言えるのはそれだけです。
夏海家に居候
©ABC-A・東映アニメーション トロピカル～ジュ！プリキュア 第17話本放送より引用
これからは毎日、学校も部活も全部一緒だね！トロピカってきたー！！
もー！この2人の笑顔最強すぎますよ！優勝！！
ローラがまなつ達と同じ目線に立っているだけで目頭が熱くなっちゃいます。
今までも、学校も部活も一応一緒だったわけですが、存在を隠さないといけなかったので出来ない事が山程ありました。
それもあって、2話では「ニンゲンの学校って意外と退屈」なんて言っていたので、実際に通ったらどんな反応してくれるのかめちゃくちゃ楽しみです。
新エンディング
あこがれ Go My Way！！
北川理恵さんです！！
プリキュアソングコレクションっていうまとめCDを出されていたので、勝手にプリキュア離れちゃうのかな…と寂しがっていましたが全くの杞憂で安心しました。
ライブもありますしめっちゃ楽しみ！
次回予告
さて、ローラは人魚形態に戻れるの…？っていうのがめちゃくちゃ気になるところです。
きっと次回にはわかるし、今はこの議題のタイミングではないので、しばらくは黙って楽しそうなローラ達を眺める所存でございます。
