【ヒープリ第34話のネタバレがあります。ご注意ください。】
ヒーリングっど♥プリキュア 第34話
「わたしがライバル!? ちゆの求めたツバサ」
日常パート
陸上大会
陸上大会の描写は8話が最後なので、半年ぶりの大会ですね。前回が春の大会、今回が秋の大会という感じでしょうか。
前回はビョーゲンズのせいで大会が正規に行われず、記録も残らなかったのではないかと考えているので、今回無事にみんなの努力が報われた事を嬉しく感じます。
8話と比較して、観客席に沢泉パパととうじが応援に駆けつけていて賑やかでしたね。メタ的に言えば、当時は(おそらく)設定が無かったのでいないのは当然なのですが、単に写ってなかっただけと解釈しておきます。そこ、強引とか言わない。
ここぞという時に目を背けてしまうペギタンは、イメージ通りで「らしい」のですが、パートナーの勝負所という事で、そろそろしっかりしていただきたいものです。
跳んだんだ、私
やられちゃったわね、おめでとう
これが跳べたら優勝、という局面。緊張や焦りを全く見せない、元気で力強い「はい!」という返事を聞いた瞬間「あ、これ跳べるやつだ」って思いました。
もちろん練習量も凄まじかったと思いますが、優勝するためというよりは「もっと高く跳びたい」一心だったのもうまくいった要因のひとつだったのかな、と想像しています。県優勝おめでとう!
負けてしまったのにもかかわらず称えに来てくれるツバサが格好良いです。見倣いたい。
打ち上げ
世界の陸上大会に出るとか!
考えたことないわ…私よりすごい人、いっぱいいるもの
どうして世界を目指さないのかと質問された時の、答えるまでの間が絶妙で「目指さない明確な理由は無いけれど、自分には無理だと感じている」を描写しているんじゃないかなと思いました。
考えた事の無かった、まだ現実味のない「世界」という目標を周りから唐突に期待されるようになり、ちゆが戸惑うのもよくわかります。
雑誌の取材
陸上界の未来を担うなんて…
なんだかんだ出てくる、すこ中ジャーナル。独占取材!とか言っておきながら校内には彼しかいないでしょうし、外部の取材を断る権利もないので全く独占取材じゃないのが滑稽で笑いました。
ちゆはあんまり気にしなそうなタイプですが、ここまで見学が集まると練習しづらそうですね。ちゆの魅力はとーてもわかりますが。
高美ツバサ
友達になれそうで嬉しい
ライバル、でしょ
高く飛びたい(ツバサなのでこっちかな?)、空を泳ぎたい、確かに似ているかもしれませんね。「友達」と「ライバル」のすれ違いが今回のキモだと思っています、後述。
世界の大会であなたと会えるのを楽しみにしてる
ごめんなさい…私は世界とか考えていないの
こわ!怖いよ!ロッカーばたーん驚きました。
悲しみ、困惑、怒りと移り変わっていくツバサの表情がすごく良くて、期待を裏切られた悲しみとか、そんなちゆに負けた自分の悔しさとか、様々な感情が伝わってきて涙目になります。
視聴者から見ても、この反応でツバサがどれだけ強い思いでハイジャンをしているのかがはっきりわかるので、同じ選手という立場にいるちゆなら痛いほどその気持ちはわかったんじゃないかなと思います。
私、大会の後必死に練習して、あなたの記録より高く跳んだわよ
これ、きっと言い合いにならなければ、言うつもりは無かったのでしょう。
吐き捨てるようにこのタイミングで言うという行為自体が、感情的になっている事を表していて痛々しいです。でも、このツバサの”本気”がちゆの心に火をつけたんだろうなと思っています。
お茶会
ううん、別に
高美さんに、私のハイジャンはお遊びって言われたの
最初は反射的に否定しているあたり、ちゆ自身はいつも通り振る舞っていたつもりなのでしょうね。いつもの「ちゆ」ではない事を飲み終わったマグカップを使って、本人に気付かせるという一連の流れが非常に鮮やかでした。すごい。
感情的になっていて少し愚痴っぽい口調が、普段見れないちゆの一面って感じがしてすごく好きです。のどか達もそれだけ信頼されているんだなぁとしみじみ思います。
本当に、ちゆちゃんとまた勝負したかったんだね
でも、ちゆはちゆの思ったように跳べばいいペエ
何度も書いている気がしますが、のどかの観察眼と人の心情を汲み取る力は中学生とは思えない練度ですね。
「初心忘るべからず」で振り返った時に、お父さんと競い合って高く跳べるようになっていった思い出がよみがえり、ライバルの存在に繋がるのには運命を感じますね。
もっと高く
初めて跳んだのはこの高さ
でも、ちゆちゃんすっごく楽しそうだよ
詳しくなくても、5cm高くするという行為は無茶しているんだろうなと感じます。これぞライバルって感じですね!
失敗が続いたとしても、新しい「世界」への挑戦を楽しんでいる姿は見学に来ている人の心に刺さったんじゃないかなと思います。普通こんなに見学いたら格好いいところ見せたくて跳べる高さ選んじゃうよねぇ。
走り出しから、跳べた後までの演出が全てにおいてめっちゃ好きです。
「自分より先に跳んでいるツバサ」を描く事によってライバルを意識して跳んでいる事を表現したり、視界がモノクロに、さらに周りの雑音が消える事でちゆの集中力を表現したりと、緊張感溢れる演出の数々。
そして何より、跳んだ後にちゆの瞳に映っている青空ですよ。あの瞬間ちゆがまず感じたのは「ツバサに勝った喜び」ではなく「(青空を)高く跳べたという喜び」だったことが想像できます。
ライバルがいたからもっと高く跳べた…同じ感情をツバサも抱いたと確信したからこそ、伝えなければいけないと思ったんだと思います。
戦闘シーン
ビョーゲンズ
更に一歩抜きん出るのは誰か…?
今回のメインテーマ、競い合う事がこちらでも話題になっていますね。
当人たちが話している通り、ビョーゲンズ側は高め合うというよりも出し抜く、蹴落としていく感じが強くて、とてもライバルとは言いづらい関係です。
ギガビョーゲン
あら、あんたのお友達?
いえ、ライバルよ!
めっちゃはっきり言い切るじゃん!最高!
日常パートで起きていた「友達」と「ライバル」のすれ違いをここで気持ちよく回収してくれます。
過去の言葉を敵に言われて否定するパターン、プリキュアあるあるですけどやっぱり大好きですこれ。
彼女がいてくれるから、私はもっと跳べるの!
ライバルなんて邪魔で目障りでむかつくだけ…
前回のダルイゼン同様、プリキュア陣営とビョーゲンズ陣営でひとつのテーマについて意見を主張しあっていますね。前回から急に流れ変わったなと思っています。
ビョーゲンズ側の言いたい事もわかるんですよね、見方の違いなんです。
もっと、もっと高く!
単純に海バックにハイジャンプが格好良すぎます、それしか言えないけどここに絶対触れたかった。
エピローグ
©ABC-A・東映アニメーション ヒーリングっど♥プリキュア 第34話本放送より引用
この前は、ごめんなさい…私、本心からあなたと
次は世界で!私も世界を目指すわ…あなたには負けないわよ、ツバサ
ツバサが謝る時、言いづらそうにしている感じがめちゃくちゃ伝わってきました。ツバサ側もあれから沢山考えて、悩んだのだと思います。きっとツバサももう一度ちゆと会いたかったはず。
もう沢泉ちゆ格好良すぎるんだけど、どーしよう。
次回予告
???
夏だ!じゃないよ、冬だよ?え、なにこの作画…?